前回 今回
自民党 634→698
立憲 ー →197
国民 284→95
(旧民主党系)284→292
公明 908→901
共産党 672→615
維新 78→113
大阪維新 32→67
社民 72→63
自由 0→0
希望 0
諸派 82→92
無所属 4135→3960
これだけをみると、自民党、維新が伸びて、共産党、社民党が落ちてる。
諸派の中では、NHKから国民を守る党が21、幸福実現党が17、あたらしい党が8通ってる。
この傾向を見て、リベラル既成政党の凋落、自民党跳躍、右派新興勢力を嘆いている投稿をしている人もいる。
ポスターを見て、美女、シングルイシューでわかりやすい、与党で力をもっているところにいれる、短絡思考の人が増えてる、と。
たしかに投票率の低下を見ても、そもそも政治から身を遠ざけてる層が増えてはいると思う。
でも、勝っているところにはそれなりの理由がある。
例えば今回、議席数を21獲得したNHKから国民を守る党。ここの党は、事前運動はほとんどせず、チラシも作らずネット選挙をやるなど、徹底的にいままでの政党の選挙とは違う戦略を持っている。
その肝はyoutube。
政治系YouTuberで立花たかしはトップクラス。自民党の2倍以上のチャンネル登録者11万人。毎日いくつも投稿してる。
ちなみに、youtubeでのチャンネル登録者、自民党は4.5万人、リベラル政党系では共産党がトップで2万4千人、その次山本太郎で1万人、立憲は6000人。
山本太郎や立憲は国会答弁みたいなのを月に2~3回しか投稿してない。
共産党は国会答弁は毎日投稿してるが、きちんと番組作ってるのは月2~3回。
リベラルで1番youtube頑張ってるのは国民民主党で、国会答弁をそのまま流してるのではなく、きちんと番組作って、それなりの数だしてるが、なんせ、登録者がまだ2000人しかいない。
立花たかしの動画もそんなに作り込んでるわけじゃないけれど、立花たかしの肉声やその時の考え方、価値観を毎日、支持者に向けて語りかけてる。
よくある政治家の、「こんな人に会いました」「今日の街宣風景」「国会答弁」のような判を押したような投稿ではなく、「どういう考えをしているのか」「最近の時事問題について」「どういうマニュフェストにするのか」など、党としての価値観、政策を動画で訴え、直接視聴者に語りかけているのだ。
支持者は毎日、youtubeで立花たかしの言葉を見聞きしてるし、新しい層にも声が届く。毎日、万単位で視聴されてる。
youtubeで政策を訴えれば、チラシみたいに印刷代もかからないし、選挙もそんなにお金かからない、だからクリーンな政治ができる、と立花たかしは訴えている。
そりゃ、強いよね。
かれの主張には賛同できないところが多々あるけれど、ネット戦略には学ぶべきところがある。
いまの10~20代はテレビよりyoutubeを見るから、これからの選挙はyoutubeやSNSをうまく使ったところが勝っていくと思う。
だからこそ、ピープルパワーTVという、政治をエンターテイメント化するyoutubeチャンネルを立ち上げて、youtuberになったんです、私。
https://www.youtube.com/channel/UCHUU8VHKcePqDgkjuX60aUg
幸福実現党は、宗教団体として信者を抱え、お布施が年間300億とも言われてる。その豊富な資金力で映画を作ったり、活発な布教活動とともに選挙にも出てきている。
やることをやってるところが勝って伸ばしているんだと思う。その勝っている理由には、真摯に学ぶべきだと思う。
「有権者が短絡思考」と切り捨てるのではなく、自分たちがまだ有権者の人たちの望みに答えられてないところを振り返って変わっていかないと。
そんな中でも、明るい兆しもある。
無所属市民派の人で、いままで落ちていたような人が当選したり、2期目以降の票をグンと伸ばしている人たちがいる。
私が応援していた大和市議のイッシーこと石田ゆたかは1.5倍、長谷川くみこさんは2倍近く。
女性議員は過去最多の1239人で、18%(それでもまだまだパリテには遠いけど)女性市長も過去最多の6人。
江戸川区ではインドにルーツをもつよぎさんが6000票以上獲得して当選。新宿区ではよだかれんさんなど、トランスジェンダー議員が2人誕生。
多様性のある議員が誕生していることは、単純に嬉しい。国民、市民の代表なんだから、いろんな層、いろんな出自の人がどんどん議会にでるべきだと思う。多様性のある社会は豊かで、誰にとっても優しい。
板橋区では、立憲民主党で前回落選のおばた健太郎さんがトップ当選、2位が無所属の南雲ゆうこさんでどちらも7000票越え。前回上位当選した自民党は獲得票数を減らしている。
表面上は自民党議員の数が増えているけれど、「無所属」と名乗ってる議員がどこの推薦を受けてるのかはよくわからないし、自民党系議員が増えているとも一概に言えない。
政治への関心の低さ、既成政党への冷ややかな視線もありつつも、無所属で頑張ってる市民派の議員とその仲間たちが、ここ数年で候補者を当選させる力をつけてきている。
そして、そんな候補者の声や政策を、じっくりとしっかりと受け止めてくれている層は確実にいる。
それはイッシーの選挙をボランティアでやっていても感じたし、なによりいままで選挙に関心のなかった人や、関わってなかった人が楽しそうに、選挙を手伝っている投稿や、仲間の当選を喜ぶ投稿が私のタイムラインにバンバンあがっていている。
世相を嘆くより、自分が主体的に楽しそうに、イキイキと動いている姿を見せていけば、魅力は伝わっていくし、政治不信への解消につながっていくと思う。