デジタル教科書、導入する学校としない学校がある意味
【朝霞市】小5〜中3デジタル教科書導入、英語は全学校、算数、数字は50%の学校で。
全国でも、2024年度からデジタル教科書、本格的導入が始まります。
今日の私の一般質問で、「なぜ埼玉県は半数の学校にしか、算数、数学のデジタル教科書を導入しないのか?導入したところとしないところで成績の違いを検証するためか?」
と聞きましたが、教育長は否定しませんでした。実証実験ということでしょうか。
2014年からデジタル教科書を導入し、2019年くらいにはほぼ100%導入されていた佐賀県は
全国共通テストの結果は47都道府県中43位。
デジタル教科書導入が全国最下位18.6%の秋田県は、2019年の全国共通テストは1位です。
この結果だけみると、デジタル化と成績は反比例の関係。
①デジタル化は教育の成果があるとはいえない
②成績下位層は、興味関心を引かれて、一定の効果あり
③思考力を深める必要のある成績上位層には、デジタル化は効果ありとはいえない
という研究結果が、佐賀県武雄市と東洋大学の共同研究で出ています。
情報量の多いデジタル化は、思考のワーキングメモリを使い果たしてしまって、思考を深めることができなくなる危険性があるとのこと。
デジタル化とアナログの、それぞれいいところと悪いところ、きちんと把握してそれぞれ補い合う必要があります。
10年遅れて、埼玉県でもこれから実証実験するのでしょうか…