朝霞市議会議員 外山まき

朝霞市議会議員外山まきです。基本的にFB投稿の転載。お気軽にコメントで絡んでくださいな。

ロックダウンしないスウェーデン

最近、スウェーデンがロックダウンしない、外出規制もしない、経済活動はそのまま、資本主義でロックダウンは無理、という独自の路線を貫いて注目されていますが、


私は以下の理由で日本が現状のまま、日本との条件の違いを認識しないでスウェーデン方式を参考にするのは危険だと思っています。


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スウェーデンの特徴


スウェーデンは、日本の人口密度の1/19だということ(元々、「密」じゃない)


・流行になる前に、医療体制を3倍にして準備していたこと


・70歳以上の高齢者や基礎疾患を持っている高リスクの人々に外出規制を厳しくしていること(買い物も禁止)


・買い物に行けない高齢者を、近所の人たちが自発的にサポートする地域社会的な助けあいが成立してること


・キャッシュレスが進んでいて、ほぼ現金を使わないで生活できること


・元々高福祉国で政府に対する国民の信頼が厚いこと


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で、対策を高リスク者の隔離に特化し、医療崩壊と高リスク者の孤立をきちんと防いでいるから外出規制しない方針を実現できていると思います。


現状の日本が真似しても医療崩壊し、高リスク者を危険に晒すことになるだけかと。日本は残念ながら感染爆発を防ぐための医療体制の強化が後手に回っていて、真似すると医療崩壊で救えない命が増えるのは目に見えています。


しかも、日本は高リスクの高齢者の外出を制限するより、子どもたちの学校をまず閉鎖するという判断を取っているなど、選挙の票田としての高齢者の自由を制限することに二の足をふむのではないかと思われます。


だから、日本との環境や条件の違いをはっきりと自覚せずに日本もスウェーデン型にすればいい、スウェーデン最高!と礼賛している記事、投稿は、日本だと「ステイホームするのは無駄」という間違ったメッセージになってしまう危険性があり、そのような発信は無責任だと思っています。


きちんと医療体制を強化して、ベット数やICUや人口呼吸器が余裕ある状態になったら、人口密度の低い地方はスウェーデン型を参考にできるかもしれませんが。


それも、お上に習えという性質ではなく、地方自治体が独自の判断をできるのならば、という条件がつきますが…


でも、ニュースが全てコロナ、コロナになってしまって、意識がコロナばかりになってしまうと余計に引き寄せ的に不安ばかりになってしまって、不寛容な社会になっていることはよくない傾向だな、と思います。


また、いつ外出規制を解くのか、出口戦略が難しいことは確かで、他の国々の結果も参考にしながら、常に戦術や戦略の見直しをしていく必要があると思います。


コロナで経済的に困窮している人に手を差し伸べる政治と、このピンチをきっかけに新しい生活や生き方、価値観、仕事を模索していくことに希望を見いだしていきたいですね。


以下のシェア投稿は、スウェーデンがなぜロックダウンしないのか、その理由について詳細に紹介していて、スウェーデンの特徴をあげるときに参考にさせていただいたものです。