朝霞市議会議員 外山まき

朝霞市議会議員外山まきです。基本的にFB投稿の転載。お気軽にコメントで絡んでくださいな。

内容は間違ってなかった、という田村団長

 

朝霞市】【埼玉県】の虐待禁止条例、自民党県議団が取り下げしました。

 

しかし、「内容に瑕疵(間違い)はない、説明不足だった」という記者会見での田村琢実県議団団長の発言。

その発言に「自分たちは間違ってない、崇高な理念を実現しようとしているのに、理解できない国民やマスコミが悪い」という認識が見え隠れする。

その上から目線が、国民の反発を生んでいるのに。

 

条例で禁止して、本当に虐待するような、車中に子どもを置き去りにするような家庭に届くはずがない。

虐待せざるを得ないような、ストレス、貧困、子育てにおける孤立感をなんとかしないと解決しないのに、こんな条例で虐待をなくそうとしているところがそもそも間違ってる。

 

また、説明不足だから、説明を十分にすれば理解されるはず、と思っているようだけれど

後出しジャンケンで「安全配慮義務」=防犯ブザーを持たせていたり、家族で約束ごとをしていたら

お留守番させても、公園で子どもたちだけで遊んでいても、虐待ではない、だからほとんどの場合は通報されない、と言い出しているけれど…

 

安全配慮義務」は、条例にはもう書いてあることなので、自分たちにとっては当たり前だったので、説明するのを忘れていた、一般人は条例のシステマティックな部分をご存知ないから…と言い訳していたけれど…

でも、それなら記者からの「私は両親が共働きで、留守番していた。これも虐待なのか?」という質問に

「もちろんです。日本では留守番が虐待、という認識が希薄、だから法規範で整備して、認識してもらう」なんて、答えるはずがないと思う。

 

安全配慮義務」のことを当たり前だと思っていたら、「あなたの保護者が安全に配慮していたのなら、それは虐待ではないですよ」と答えるはずだと思う。

普通の共働き家庭に対して、「留守番が虐待という認識が希薄」「親が頑張らないといけない」と言ってしまうところが

そもそもリアルな現代の子育てを
わかってない、保護者に負担を押し付け、子育て世帯を追い詰めてると判断されているのに…

 

「説明不足」じゃない、そもそもあなたの価値観がおかしいと思います。田村団長。

 

虐待されている子どものために、児童福祉の発展のために、というご自分の「理想」の押し付けになってしまっていることに気づいてない。

 

「地獄への道は、善意で敷き詰められている」

 

「理想」が人を追い詰めてることに、田村団長は、自民党の皆さんは気づいてほしい。

 

私も政治家の端くれだから、環境整備が先か、法規範が先かと言われれば、法規範が整うことによって、環境整備が進むところもあることはあるとは思うけれど、

条例は、人の自由を縛ることなのだから、対象の人の声をきちんと吸い上げて、政策を慎重に練らなければならない。

 

上から目線で理想を押し付けても、
その理想が、ピントがズレていれば反発されるだけ。

 

なのに、「児童福祉の発展のため」「虐待をなくすため」「子どものため」という理想を理解しないで、条例のシステマティックな部分も理解してない国民やマスコミが悪い、と思っていると、民意が離れてしまいます。

 

法規範は権力者のものではなく、受け取った側の世論の空気によって、運用がされていく。

どんなに法規範の理想が正しくとも。

 

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