3/4から朝霞市では休校措置による学童保育での子どもの1日保育受け入れスタートでした。
私は元々、学童保育の指導員として10年勤めていたという経歴もあり、このコロナ騒動で急な休校措置になり、学童保育の現場は大変なのではないかと気になり、市の職員さんに対応をヒアリングしてきました。
「学童保育の運営に携わる支援員について、臨時休校で利用者が増え、不足した場合に備えて、学校の教員が支援員を務めることを認める」とあったので、
学校の空き教室を使って、学童保育と学校が連携して対応するのか、と思ったら、
学童保育の人員不足を教師が補う、ということはなく、学童に登録してない子で保育が必要な場合、学校の時間帯8:30〜15:00までは教師が空き教室でみる、ということで、
学童保育の人員不足を教師がフォローする、ということではなかったようです。
そこは、なんと、代わりに17:00〜19:00まで、市の職員を市内学童保育10クラブ×2名ずつを3/4〜3/26まで派遣するんだそうです。
今日、ちょうど保育課にヒアリングに行っていたら、17:00に職員さんたちが20名ほど集まって、各小学校に向かうところでした。
2/27の夕方に、急に3/2から小中学校休校の方針が国から打診されて、市の職員さんたちはかなり対応に追われたと思います。
コロナ騒動の激務の中、学童保育の人員不足のフォローまで、市の職員さんが担うのか…と頭が下がる思いでした。
しかし、引っかかるのは、市の職員派遣といっても、その職員さんはみんな時間外労働になるので、国家公務員より高給取りの朝霞市職員の時間外労働は、高額な税金投入になってしまうし、
保育に関係ない、部署の人も駆り出されているのです。シティプロモーション課とか、産業振興課など。というより、全ての課から、かき集めないと毎日20人も出せないですよね…
いきなり子どもたちと日頃関係性のない市の職員さんたちより、子どもたちの顔と名前と人となりを知っている、学校の教師にフォローをお願いしたほうがいいのでは…と。
教師はいきなり休校になって、人手が余っているのだろうし、何より子どもたちにとっても、教師のほうが「日頃、知っている顔見知りの大人」で、安心感が違うと思うのです。
学童保育は、「プールの監視員」みたいに、安全を見張るだけの見守りではなく、一人一人の子どもの個性、性格や家庭事情、障がいの有無、友だちとの関係性などをちゃんと理解した大人に見守ってもらったほうが、ケンカなどのトラブル解決もスムーズだし、
何より子どもたちが知らない大人に囲まれるより、関係性を作ってきた大人と一緒に過ごすほうが、「ほっとできる居場所」作りになると思うのですが…
市の職員さんに、学校の先生にフォローに入ってもらうのはどうなのか、と申し入れしましたが、そこは教育委員会と学童保育は文科省と厚労省で管轄が違うので、市がフォローするしかない、学校教師は「通常の課業時間内」の勤務なので…という返答でした。
こんなところにも、縦割り行政のカベがあるんだな、と…学童保育は同じ小学校の敷地内にあるのに…
学童保育指導員をしていたときにも感じたけど、学校と学童保育は、「近くて遠い」存在なんだな…と。もっと連携できたら、子どもにとってもとてもいいフォローができると思うのだけれど。
また、学童保育や学校で預かる子どもたちに、休校になって不要になった、学校給食を配給することはできないのか、そもそも多量の食材はもう発注済みなので、食材をキャンセルできないものもあるのではないか、ということも話しましたが、そこまでは調理員も手配できないし、手が回らないとのこと。
狛江市では、学童の子どもたちが教室で給食を食べる対応をとっているそうです。（小学校の学校給食は自校式だそうです)
学校を休校して、学童保育を開けてたら、学童保育のほうが濃厚接触するのにな…とそこにも矛盾を感じながらも、
休校小学生らの保護者で仕事を休まざるを得ない労働者に、8,330円上限に賃金全額助成が出る、ということも保護者に周知の徹底、学童保育の連絡網なども使ってお願いします、と要望しておきました。
この措置は、フリーランスや個人事業主の方には適用されないという落ち度はあるのですが、
特に非正規や1人親家庭の方で、仕事休むとお金が厳しいから…と休んでいないお宅もあるかもしれないので…
