朝霞市議会議員 外山まき

朝霞市議会議員外山まきです。基本的にFB投稿の転載。お気軽にコメントで絡んでくださいな。

朝霞市第五小学校に視察に行ってきました

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3/6は、朝霞市第五小学校での、休校時の低学年の預かりと、学童保育の実態を見学させていただきました。


第五小学校は児童数938名のかなり大人数な小学校です。


学童保育が1日保育してなかった3/2は85名ほど、3/3は75名児童が登校したようですが、


学童保育が始まってからは

3/4→4名

3/5→7名

3/6→4名

が登校だそうです。


子どもたちは、教室で自習したり、体育館で遊んだりしながら過ごしていました。1〜2年生が主ですが、3年生以上も希望があれば登校できるようです。


意外だったのは、教師の方ではなく、低学年に生活習慣の習得などをフォローする補助員さんと、スクールサポーターの方が子どもたちの面倒を見ていました。4名の子どもに、4名の大人がついて保育しています。


この補助員さんやスクールサポーターのみなさんは週5で4時間勤務で市から派遣されている方々。午前8:00〜12:00と午後11:30〜15:30に分かれて勤務。


学校の先生たちは成績をつけたり、子どもたちと一緒にやっていた大掃除を一人でやっていたり、主に作業に追われているそうです。


学童保育が1日保育で大変な中、厚労省からの通達は学童保育の支援員不足に学校教師の派遣を、ということも要請として書いてあったのですが、


そこは大人の事情なのか、文部科学省厚生労働省の縦割り行政の下、


教育委員会→学校教師のルートではなく、指定管理者の社会福祉協議会→保育課との繋がりから、市の職員の派遣になったようです。


学童保育は急な1日保育で、70名前後の子どもたちを見ていて人手が足りない中、保育とは関係ない事務仕事の市役所職員が派遣され、


学校は4名の子どもを4名の教員補助員の方々が見ていて、教師は授業がなくなって事務作業している…学校、人手が余ってるんじゃない?


 教頭先生に、「市の職員の方が学童保育に派遣されるより、子どもたちの顔見知りで一人一人の個性も理解している教師の方や補助員の方が学童保育をフォローしたほうが、子どもたちにとって居場所としては安心なんじゃないでしょうか?」と聞いてみました。


教頭先生は「そうですね、でもこちらに依頼がなかったんですよね…」と。やはり学童保育と学校には「近くて遠い」見えない壁があるようです。


市の職員の方は時間外手当が出るけれど、教師は出ない、というような大人の事情もあって、市役所の担当課も教師には頼みにくいのでは…と教頭先生はおっしゃってました。


でも、学校の先生が学童保育をフォローするのは8:00〜15:00の時間帯にして、その分学童保育に勤めている人がシフトをずらして対応すればいいのでは…そしたら、高給取りの市役所職員の残業手当を出さなくてもいいのにな…と思いました。


そして何より、子どもたちの安心できる居場所として、知らない専門外の大人にいきなり囲まれるより、いつも学校で顔をあわせている教師の皆さんがそばにいる方がほっとして過ごせるのではと思いました。


教頭先生に、卒業式の実態もお聞きしました。卒業式までの短い思い出を作る2週間をいきなり奪われた6年生たち。


朝霞市は、卒業式は保護者も出ることができません。6年生と教師のみ。卒業証書授与式はやるようです。集合写真もあり。校歌斉唱も。2時間ほどの式を1時間に短縮。写真は後でネット販売するようです。


京都のある学校では、保護者は参加ですが、卒業証書授与式もカット、練習してきた校歌斉唱もカットで、国歌のみを歌わせるというところも。しかも、写真撮影もなし。思い出が何も残らない…


新型コロナ対策で休校措置の中、卒業式のあり方もそれぞれの学校でばらつきがあるようです。


16の週に登校日が設けられて、2学年ずつ登校することに変更になりました。


「これでやっと卒業式に向けての準備や、気持ちの整理、次の学年に上がる準備が子どもたちとできます」と教頭先生もおっしゃってました。


実際に休校措置で学校がどういう実態になっているのか、視察で教頭先生ともじっくりお話できてとてもよくわかりました。教頭先生が子どもたちにかけている思いも伝わってきたし、学童保育と学校の微妙な距離感も。


現役の学童保育指導員のときから、感じていた学校との微妙な距離感は、どこの現場でもあるんだな、と。


学童保育は、保護者お迎えやお帰り班の付き添いで子どもたちの保護者や家庭と密にやりとりがあります。子どもたちの生活実態など、学校の先生よりリアルに掴んでいることも。


昨日の晩ご飯も朝ご飯も食べてないな…とか、ここは両親が離婚しちゃうかもしれない、とか、お帰り班で帰った後、保護者が帰ってくるまでかなり長い時間お留守番してる、家がゴミ屋敷になってる、など。


学校教員と学童保育の指導員が、気になる子どものことで密に情報交換できたら、もっとネグレクトや虐待、いじめ、鬱、問題行動の解決のヒントがつかめるかもしれないのにな…と思いながらもなかなか、指導員現役時代はそこまで突っ込んだ話は学校の先生方とできなかったのでした。


いま市議会議員になって、違う立場から市に何か提案できるかもしれない。3月議会はもう始まってますが、6月議会での一般質問のときに、この経験を活かした質問をしようと思いました。


長くなったので、学童保育の実態のほうは次の投稿で。